あいれんのジタバタ日記

　以前、インターネットに接続するのは毎日のことだった。
　結婚しても子育てを初めてからも、インターネットは私のそばにあり、図書館通いが難しい新米母親の調べ物に役立ってくれた。育児サイトで出会い、掲示板で子育てのグチをこぼしあった仲間にどれだけ支えられ、自分の体験談を飾らずに話したか分からないほどだ。

　子ども達の「かまって光線」に対応するため、独身の友人から「面白いんだよ～、いっぺんやってみなよ」と伝え聞くネットゲームもミクシィも縁遠いまま来たが、最近はインターネットに接続するのさえ３日に一回、いや、一週間に一回という感じになってしまった。二女がいたずら盛りになり目が離せなくなった事と、長女に「パソコン、私にも貸して」と言われるせいである。

　長女と言ってもまだ幼稚園の年長組だ。彼女は「お気に入り」に入っているプリキュアサイトやサンリオのサイトをめぐるだけではあきたらず、グーグルで検索すると他のキャラクターのサイトを見つけられる事を知ってしまったのだ。まだローマ字打ちでひらがなを出す事はできないので安心していたのだが、半年くらい前にはおもちゃに刻まれていた「MY MEL○DY」というつづりをローマ字キーボードで入力し、首尾よく関連サイトを見つけてしまった。
　「有害サイトがどうのこうの」というほどの興味の広がりは見られないが、母ちゃんとしてはネットサーフィンよりも絵本を読むべきだろうと思い、彼女の前では極力パソコンを広げなくなった。パソコンがついていなければ彼女の興味は外遊びや絵本、工作、妹とのじゃれあいに向かう。なんて健康的な日々だろう。

　「二女が寝付くまでパソコンに向かわない」となるとパソコンをつけられる時間帯には大人も眠くなる。夫とぺちゃくちゃおしゃべりをするのが夫婦円満の秘訣であり、私のストレス解消でもある（と信じている）ので、自然にパソコンをつけずに一日が終わってしまう。

　これでも、リアルな日常は何の問題もなく過ぎていくから不思議だ。もっとも、ネット上での付き合いは不義理をきわめ、加入しているメーリングリストを去っていく人に何の言葉もかけられず（メールを取り込んだときには、もう全てが終わった後）ブログも、不定期更新すぎて、来てくれている方々に申し訳ないくらいだ(ToT)

　パソコン操作を教えていた頃、「パソコンは時間喰いだねぇ」と私の母は言った。その頃は、「パソコンが使いこなせれば表計算も一発、データ解析も楽に仕上がる。どうして『時間喰い』なんて言うんだろう」と思ったものだが、　パソコンを触らない暮らしをしてしまうとその気持ちが何となくわかる。どんな事に、どの位時間をさき、どのような暮らし方を望むのか。生活のバランスをとる事は、自由時間を作りやすい専業主婦の立場でも（専業主婦だからこそ？）難しいことだと思うこのごろである。

あなたにおススメの記事