さぽろぐ

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2006年12月16日

『国や郷土を愛する心』、ねぇ~

 嘆かわしいことに、教育基本法改正案が国会を通過してしまったらしい。

 以前の教育基本法は、国家権力の教育現場への不当な介入を阻止する防波堤であった。
 その理念があますところなく実現した時、教育現場は一種のユートピアになり、人類社会の未来に必要な『理想と情熱を持ち、他人の権利を踏みにじらずに努力しつづける、バランスのとれた人格者』をおおぜい生み出すことができたはずの、すぐれた理念法でもあった。

 「国や郷土を愛する心を持つ」というのは、一体どういうことであるのか。
 その意味と魂胆はわかりきっているが、とても巧妙に隠されている。
 国旗国家法が成立する時、卒業式がらみのゴタゴタが全国でこんなに発生すると思った国民はそれほどいなかったのではないだろうか。きっと、似たような事象がこれからえげつなく繰り返されるのだろう。
 無力な母ちゃんは、まだ見ぬ「娘達の担任」が、心を病まないようにと祈ることくらいしかできない。


 私は日本に生まれて育って暮らして、税金だって払っている。自炊の材料を買うときには、米や野菜や牛乳は地場のものを買って、郷土の農業風景を守ろうと考えている。子どもだって日本語を話せるように育てている。それだけでは国や郷土への愛が足りないのだろうか。

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 私の思うところをハッキリ言ってしまおう。
 今の日本で田舎に住みながら「まともな郷土愛」なんかを持ったら、そのとたんに頭を抱えて転げまわるしかなくなるだろう。人口減少、産業の空洞化、都市への媚びへつらいと華やかな都へのあこがれ。若者は高校を卒業したら都会へ出て進学就職し、なかなか故郷の町には戻れない。ちゃんとした待遇の就職先が限られているからだ。「はたらく人」が地域から減り、子育てする世代が先細る時、田舎はジリ貧になるしかない。

 「このままじゃダメ!なんとかしたい!」と、まともな郷土愛を持っていれば痛切に思うだろう。でも痛切に思ったところで、金もアイディアも出てこない。せいぜい、このような文章を公表して、私あいれんがジタバタしている様子をごらんいただく事くらいしかできないのだ。ああ、自虐的なワタシ。

 中央政府は市町村合併を推し進め、地方の足元を見て金をちらつかせて合併をうながしてきた。
 食料自給率を持続的に低下させることによって都会の消費者には国産野菜のかわりに安価な輸入物が、田舎には豊かな畑のかわりにセイタカアワダチソウの群落がもたらされた。

 故郷の行く末を考えると頭を抱えて転げまわってしまうくらい郷土の事は愛しているが、
 「日本人として誇り高く」とか「日本文化を愛して誇れ」と言われても困ってしまうよ。
 
 町内会やら北海道やらという枠を広げた時、「民族」やら「国家」をぴょんと飛び越えて、意識が「地球市民」なんて所まで飛んでしまう私は、かなり偏屈なナチュラリストのようです。ふぅ。

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