2006年12月16日
『国や郷土を愛する心』、ねぇ~
嘆かわしいことに、教育基本法改正案が国会を通過してしまったらしい。
以前の教育基本法は、国家権力の教育現場への不当な介入を阻止する防波堤であった。
その理念があますところなく実現した時、教育現場は一種のユートピアになり、人類社会の未来に必要な『理想と情熱を持ち、他人の権利を踏みにじらずに努力しつづける、バランスのとれた人格者』をおおぜい生み出すことができたはずの、すぐれた理念法でもあった。
「国や郷土を愛する心を持つ」というのは、一体どういうことであるのか。
その意味と魂胆はわかりきっているが、とても巧妙に隠されている。
国旗国家法が成立する時、卒業式がらみのゴタゴタが全国でこんなに発生すると思った国民はそれほどいなかったのではないだろうか。きっと、似たような事象がこれからえげつなく繰り返されるのだろう。
無力な母ちゃんは、まだ見ぬ「娘達の担任」が、心を病まないようにと祈ることくらいしかできない。
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以前の教育基本法は、国家権力の教育現場への不当な介入を阻止する防波堤であった。
その理念があますところなく実現した時、教育現場は一種のユートピアになり、人類社会の未来に必要な『理想と情熱を持ち、他人の権利を踏みにじらずに努力しつづける、バランスのとれた人格者』をおおぜい生み出すことができたはずの、すぐれた理念法でもあった。
「国や郷土を愛する心を持つ」というのは、一体どういうことであるのか。
その意味と魂胆はわかりきっているが、とても巧妙に隠されている。
国旗国家法が成立する時、卒業式がらみのゴタゴタが全国でこんなに発生すると思った国民はそれほどいなかったのではないだろうか。きっと、似たような事象がこれからえげつなく繰り返されるのだろう。
無力な母ちゃんは、まだ見ぬ「娘達の担任」が、心を病まないようにと祈ることくらいしかできない。
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